拓殖大学関連の刊行物

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『ラフカディオ・ハーンとジェイムズ・トムソン―「四季」をめぐって』 先川暢郎(政経学部教授)著

ラフカディオ・ハーンと ジェイムズ・トムソン―「四季」をめぐって 本書はハーン(小泉八雲)が18世紀スコットランド自然詩人ジェイムズ・トムソンの『四季』を講じた東京帝国大学の英文学講義を解読したものである。自分と同じくケルトを出自とするトムソンについて語るハーンが、自然観、生命観、宗教観において共振し、逆照射されるという点で、類例がなく、実証性を備えた論考になりえていよう。

自然観について科学と宗教が衝突した18世紀ヨーロッパと、伝統的価値観が危機にさらされた19世紀末から20世紀初頭にかけての日本は、民族意識を含め、多面的新旧対立という共通の問題をかかえていた。トムソンを読むハーンに、ケルト、ギリシア、日本のつながりをみとめ、根源的自然と人間の霊性とを明らかにし、ひいては将来の社会像の指針となることが本書の意図するところである。(拓殖大学研究叢書 人文科学 16)

 

出版社/発行

春風社 / 2011年12月19日

 

著者

先川暢郎先川 暢郎 (さきかわ のぶお)
1944年生まれ。慶應義塾大学大学院教育史専攻修士課程中退(1974年)。文学士。1980年、拓殖短期大学専任講師。1990年、拓殖短期大学教授。2005年、拓殖大学政経学部教授。主な研究分野はラフカディオ・ハーンの文学観、自然観、無常観、日本観、英語教育観など。日本カレドニア学会理事。東京英文学研究会副会長。著書に「ラフカディオ・ハーン入門」など。

掲載日:2011年12月19日

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