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平成25年度FDワークショップ実施結果について
本学FD委員会が主催する標記のワークショップが、3月11日(火)、文京キャンパスC201・C301両教室で開催されました。
このワークショップは、「魅力ある授業、魅力ある拓殖大学づくり」を目指す全学的取り組みとして毎年開催されており、本年度で第13回目になります。
今回は、文京及び八王子の両キャンパスから222人の教職員の参加を得て、「教育内容・方法の改善」に資することを目的に、「退学者問題を考える」というテーマで約3時間にわたって行われました。
高橋学長、芦田FD委員会委員長・副学長のあいさつ及び趣旨説明に続き、第1部として、杉野剛文部科学省国立教育政策研究所次長による「大学の中退問題を考える」と題する講演が行われました。
この講演で杉野次長は、国立教育政策研究所が保有する豊富な関連データや関連分野の研究成果等をもとに、日本及び諸外国の高等教育機関に関する関連情報や対応ぶりを紹介するとともに、それらと本学の現状との比較・分析、さらには中退者問題への先駆的な経験を有する日本の高等学校段階における取り組み事例や改善状況の紹介などがなされました。
東日本大震災追悼の黙祷後、第2部は、「拓殖大学5学部の取り組み」と題してパネル・ディスカッションが行われました。
本学の「退学者等問題検討委員会」の委員を中心に、中村商学部教授、井上政経学部教授、狩野外国語学部准教授、長谷川工学部教授及び赤石国際学部教授から各学部等における取り組み事例の紹介と、これをもとにした意見交換が会場参加者も含めて行われました。
中退者対策は、新入学生の第一学期中にその兆候が発見できるかどうかにかかっていること、「川下側」に加え「川上側」からの対策が必要なこと、調査結果によると中途退学の原因は学生生活よりも授業内容によると答えた学生のほうが多かったこと等、参加者が認識を共有できる話題の多いワークショップとなりました。
参加者のアンケートによると、「大変参考になった」又は「参考になった」の回答が約95%(未記入除く)にのぼり、成果の多いワークショップとなりました。
掲載日:2014年03月17日