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【オープンカレッジ】ファシリテーター養成コース宿泊研修が実施されました
5月10日から2日間にわたって八王子キャンパスにて第11期生の春合宿を開催しました。この合宿では本講座の肝となる開発教育とファシリテーションの基礎をおさえることをねらいとしています。加えて、通年講座で一年続く“学びあう仲間”として、受講生間の懇親を深めることもねらいとしています。
初日には赤石和則センター長(国際学部教授)による「開発教育概論」と小貫仁氏(国際開発研究所講師)による「ファシリテーション概論」を受講してもらいます。ただ、受動的に講義を受けるだけではなく、「開発教育とは何か?」「ファシリテーションとは何か?」といった問いを投げかけ、議論し、能動的に自分たちで整理、定義していきます。
夕食後は懇親会も兼ねて、ファシリテーターとして重要な「場づくり」スキルとして“アイスブレイク”の演習を行いました。
言葉だけでないビジュアル効果も加味したポストカードによる自己紹介やバラバラにした文章を話し合いながら一文にしていく「言葉並べ」というチームビルディングのワークなど、いくつかのアイスブレイクを実際に体験してもらいました。それらが単に場を和ませていくだけのものではなく、学習プログラム全体の位置づけとして、次につなげていく意義もあることを確認しました。
二日目は、「場づくり」スキルとしてもうひとつ欠かせない“空間デザイン”の演習を中心に行いました。学校の教室からイメージされる机と椅子が均等に配置された「スクール型」だけが学びの場のあり方ではなく、もっと多様な場づくり(サークル型、バズ型、アイランド型、etc)が可能であることを様々なパターンを実際につくって体感してもらうことで気づいていきます。
場の設定次第で「学びやすさ/学びづらさ」があったり、あるいは意見が「出しやすい/出しづらい」場になるとのフィードバックが受講生から出されていました。
最後、合宿での収穫を「見える化」させるため、グループごとにファシリテーション・グラフィックでまとめていきます。
開発教育とファシリテーションについてその輪郭が見えてきたという感想がある一方で、ますます疑問が増え、一年間かけて自分なりの解答を見つけていきたいとの感想も出されていました。
なによりも受講生同士の関係性がより深まり、「ますますこの仲間たちと一緒に学びあっていきたい!という思いになった」との感想が多く聞けたことは、この合宿の最大の意義があったと感じています。
国際開発教育ファシリテーター養成コースとは
あらゆる地球規模の課題に対して関心をもち、また現実的な課題に直面している人々に何らかの行動を起こせるよう促す役割を持ったリーダーのことです。通常コースは4月~1月の10ヶ月でその実力を育てます。さらなるスキルアップを目指す受講生のためにアドバンストコースも開設されています。
掲載日:2014年05月19日