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人文科学研究所主催公開講座「竹島・尖閣問題と日本外交の課題」が開催されました
10月4日土曜日、文京キャンパスにおいて人文科学研究所主催の公開講座「竹島・尖閣問題と日本外交の課題」が開催されました。
講師の下條正男教授(本学国際学部)は竹島問題研究の先駆者であり、『竹島は日韓どちらのものか』(文春新書、2004年)、『竹島問題100問100答』(『WiLL』2014年3月号増刊)などの著書で知られています。
専門の歴史学の見地から、下條教授は韓国による竹島の不法占拠、中国による尖閣諸島の領有権主張の歴史的背景を明らかにした上で、日本はこうした国々からの攻勢に対して、客観的な事実にもとづきつつ、外交上のカードをつくることが必要であると説明します。日本の政治家や外交官は物事を抽象的にとらえがちで、国際法や理詰めでストレートに対応しようとするが、変化球を投げるテクニックがない、と下條教授は訴えます。
会場となった大教室はほぼ満員で、良識ある日本国民がこのテーマをいかに真剣に考えているかがうかがえます。ときにユーモアを交えながら熱く語る下條教授に、聴衆の皆さんも真摯な眼差しを注いでいました。
本学は、地域に開かれた大学をモットーに本学付属研究所が中心となり、多くの方々に有益な公開講座を企画実施しています。今後のスケジュールに関しては、本学のホームページ「公開講座」をご参照ください。(https://www.takushoku-u.ac.jp/extension/140930open.html)
掲載日:2014年10月06日