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マレーシアにおいて日本留学プログラム(現地教育課程)の卒業式が行われました
2013年3月9日(土)、マレーシアにおいてJADプログラム(日本マレーシア高等教育大学連合プログラム)現地教育課程の卒業式が行われ、日本の大学の理工系学部に留学する第6期生57名に、現地で教育課程を実施している州立セランゴール大学(UNISEL)から機械工学と電気電子工学の所属ごとにマレーシアの学位が授与されました。当日は、本学より現地派遣され日本語教育を担当している山下哲生先生、富岡 純先生、大田真也先生と竹内国際部長、石渡国際課担当課長が出席しました。
このプログラムは1992(平成4)年より日本政府の円借款事業(高等教育基金借款事業)として実施され「HELP(Higher Education Loan Fund Project)」と呼ばれています。HELPⅠ~Ⅲまで3期にわたる事業が継続されており、現在では遠くマレーシアの地で日本語教育1年+工学系大学教育2年を行った後、日本の大学の理工系3年次に編入する日本で初めてのツイニング(接ぎ木)プログラムです。HELP事業全体として既に1,000名超の留学生を日本の大学に受け入れており、今年度は57名の留学生がこの4月から国立、私立合わせて16の大学で学びます。本学もこれまでに100名を受け入れており次年度は5名が入学予定です。
本学はこのプログラムが開始された1992(平成4)年から20年にわたって現地での日本語教育を担当し、この間派遣した日本語教師は延べ33名に上ります。
日本留学のための日本語学習は極めて重要であることは勿論のことですが、このプログラムにおいては、理工系学部への編入を目的としているため、工学系の日本語に特化した「科学技術日本語」を集中的に教えています。数学や物理の基礎から専門科目まで日本語で学習できるよう教材やシラバスの開発、教授法の改善など、国外において特殊な分野の日本語を教えることに多くの研究と努力を重ね、その結果大きな実績を積むことができました。
HELPの現地における教育事業は今年度をもって終了となりますが、4月からはHELPと同じカリキュラムで新たな後継プログラム「マレーシア日本高等教育プログラム(MJHEP:Malaysia Japan Higher Education Program)」の実施が決定しており、本学は引き続き現地における日本語教育を担当します。山下、富岡、大田先生にはマレーシアの高度人材育成への国際大学としての本学の使命達成のため引き続きご尽力いただくこととなります。
掲載日:2013年03月14日