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マレーシア日本高等教育プログラム覚書調印式とマレーシア留学生の激励会が行われました
3月28日、国際協力機構(JICA)の竹橋合同ビル講堂において、「マレーシア日本高等教育プログラム(MJHEP)」の実施に向け現地教育機関と日本国際教育大学連合(JUCTe)との間で覚書を取り交わしました。この調印式は、在日マレーシア大使や現地で教育にあたるマラ教育財団関係者及びJUCTe関係者立ち会いのもとで行われました。
マレーシアでは平成4年より日本政府の円借款事業(高等教育基金借款事業)として、産業の高度化が進む同国の発展に貢献する人材育成を目的に、日本の大学の理工系学部及び大学院修士課程に留学生を派遣する「マレーシアの人材育成のための留学プログラム(HELP)」が実施されてきました。
このHELP事業を推進したのが日本国際教育大学連合(JUCTe)で、本学の渡辺利夫総長が理事長を務めておられます。JUCTeは国内で初めて大学による教育コンソーシアムによって設立された留学生支援機関であり、拓殖大学、慶応義塾大学、早稲田大学、芝浦工業大学、東京理科大学、明治大学、立命館大学、近畿大学、東海大学、東京電機大学、東京工科大学、岡山理科大学の私立大学と、埼玉大学、山口大学、長岡技術科学大学の国立大学によって平成18年に結成されました。
HELPはⅠ~Ⅲまで3期にわたる事業が継続され、現在ではマレーシアで日本語教育1年+工学系大学教育2年を行った後、日本の大学の理工系3年次に編入する日本で初めてのツイニング(接ぎ木)プログラムに進化しています。HELP事業全体として既に1,000名超の留学生を日本の大学に受け入れており、今年度は57名の留学生がこの4月から国立、私立合わせて16の大学で学びます。本学にはこれまで100名の留学生が工学部に入学しており今年度は5名が編入学しました。
当日は、調印式に引き続き、この春入学する留学生と卒業生の激励懇親会がなごやかに行われました。最後に卒業生代表の留学生が流暢な日本語で日本での思い出を語り、関係者への謝辞と新留学生への歓迎の言葉を述べました。また、新入学する留学生代表も上手な日本語で留学に向けた決意を延べ、新入生全員で「旅立ちの日に」を合唱するなど、会場は大きな盛り上がりを見せて閉会となりました。
掲載日:2013年04月03日