ハワイ大学名誉教授ジョージ秋田先生が来校・講義されました

7月5日「世界の中の日本」で講演されたこともあるハワイ大学名誉教授ジョージ秋田先生が来校されました。日本近代政治史の大家である先生は近年日本統治下の朝鮮の状況の研究に取り組んでおられてその研究成果を近々日本で上梓される予定だそうです。福田理事長を訪問された後、創立百年史編纂室の主催でA館3階の保存教室において座談会形式で1時間半ほど講義をされました。

講義では1910年から1945年の日本統治時代の朝鮮の状況について話され、「戦前の朝鮮総督府の存在が現在の韓国にとってどれだけ役にたっているかわからない」「朝鮮人が日本人を恨んでいるのはなぜか」など持論を展開されました。また、山縣有朋、大隈重信、原敬、長谷川好道の話、大津事件で世論に押されて津田三蔵を死刑にしなかった児島惟謙大審院院長の立派な態度を日本人はもっと誇りにすべきだとの意見も述べられました。

福田理事長を座長として渡辺総長、地方政治行政研究科遠藤教授、国際学部下條教授、日本文化研究所モロジャコフ教授、海外事情研究所丹羽准教授、編纂室石川課長、長谷部さん、出席された方々も熱心に聴講されました。『是非、先生の本を日本国内ではなく英文で世界に向けて発売してほしい』『米国人の先生がこうした研究をされていることは本当に偉大なことだ』といった感想が述べられました。

ジョージ・秋田（じょーじ・あきた）先生略歴

• 大正15年4月ハワイ出身
• 昭和26年ハワイ大学卒業BA（文学士）
• 昭和28年ハーバード大学MA（文学修士）
• 昭和35年ハーバード大学Ph.D（博士号）［E・O・ライシャワー指導教授］
• 昭和36年～59年ハワイ大学教授
• 昭和59年～現在ハワイ大学名誉教授
• 昭和59年～現在近代日本政治史の研究。分野明治の元勲から地方政治まで。
• ［主な著書］「明治立憲政と伊藤博文」（東京大学、昭和46年）ほか

拓殖大学での講師履歴

• 平成6年度日本文化論Ⅲ客員教授
• 平成7年度国際関係Ⅱ客員教授
• 平成9年度国際関係Ⅱ客員教授
• 平成10年度日本文化研究所客員教授
• 平成12年度総合科目「国際関係Ⅰ・Ⅱ」客員教授
• 平成13年度総合科目「経済・企業Ⅳ―産業と人間―」客員教授
• 平成15年度総合科目「世界の中の日本Ⅰ・Ⅱ」客員教授

福田理事長との歓談流暢な日本語で熱く講演されるＧ・アキタ先生

掲載日：2012年07月06日