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第14回 後藤新平・新渡戸稲造記念 拓殖大学高校生・留学生作文コンクール表彰式が行われました
10月28日、拓殖大学文京キャンパスC館201教室で高校生・留学生作文コンクールの表彰式が開催されました。このコンクールは、本学第三代学長の後藤新平、当時後藤の下で第二代学監を勤めた新渡戸稲造の国際的思想を顕彰し、若者に伝えていきたいという願いから高校生・留学生を対象に毎年作文コンクールを続けてきました。今年は、全国の高校生・留学生から1284点の応募がありました。
その受賞者の中の後藤新平賞(最優秀賞)から佳作までの高校生・留学生16名と、同伴の先生、ご父母、主催者側からは審査委員などの関係者、合計75名あまりの出席者で表彰式が行われました。開会の始めに主催者として渡辺利夫 本学総長・学長、続いて阿南惟正本学後援会長が挨拶を述べ、表彰状の授与に移りました。
今年は、愛知県立千種高等学校3年の上野里沙さんの『私が体験した国際理解』という作品が高校生の部の後藤新平賞(最優秀賞)に輝きました。「ベルギーで過ごした小学校時代に見た世界地図では日本は右の端に小さく描かれていて、極東なんだなあと感じていた。日本に帰って見た地図では日本が中心にあり、場所が変われば考え方まで変わってくるということを感じた。」
留学生の部では中国からの留学生 王紅傑さん(名古屋ARMS外語学院)の『心の物々交換』が新渡戸稲造賞に選ばれました。王さんは作品の中で「日本に来て役所の対応が親切なことに驚かされた。中国では役人が市民に対してこのような態度を見せることはない。飲食店でのサービスもそうだ。でも、電車の中で老人に席をゆずらない日本人の態度は理解できない」など、日本と中国での考え方の違いを述べています。賞状授与の後、最優秀受賞者の二人はそれぞれ壇上で受賞の喜びの挨拶をしました。
また、記念スピーチとして本学の提携校であるインドネシアのダルマプルサダ大学と、台湾の東呉大学でそれぞれ行われた本学共催の日本語スピーチコンテストに高校生の部、大学生の部で優勝した学生4名が会場にゲストとして招かれ、記念スピーチをしました。
午後は文京キャンパス学生食堂にて記念パーティーとなり、全国から集まった受賞者同志がなごやかに懇談していました。鹿児島から来たベトナムの留学生チュウ ディン ティさんは「素晴らしい体験をさせていただきました。ここで外国の友達もでき、いろんな意見も聞けました」と表彰式に参加した喜びを語ってくれました。
掲載日:2012年10月29日