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渡辺利夫総長、日本ITU協会から特別賞を贈られました
5月17日、京王プラザホテルで「第45回世界情報社会・電気通信日のつどい」の式典が開催され、総務省の柴山昌彦副大臣、外務省国際協力局地球規模課題担当の南博参事官が来賓として参列される中で、情報通信分野や国際協力活動に顕著な功績を残した人が、主催者の日本ITU協会から表彰されました。通信技術での功労者の総務大臣賞に続き、日本ITU協会賞特別賞を、渡辺利夫 本学総長が受賞され、集まった200名余りの参列者を前に受賞の挨拶をしました。
渡辺利夫総長の受賞者功績は、「長年にわたり途上国経済ならびにアジア経済に関する研究に従事され、アジア政経学会、国際開発学会をはじめ学会等での精力的な活動を通じ、開発経済学、アジア経済研究の第一人者として数多くのご功績を遂げられてきた。また、ODA等による途上国援助をはじめ、我が国の途上国支援の方向性や将来的な在り方について主導的な立場を担ってこられる一方、多くの著書が名だたる賞を授与されるなど社会的に極めて高い評価を得てこられた。特に近年、外務省内に設置された「国際協力に関する有識者会議」の議長として、途上国支援のあり方に関する報告書の策定に尽力され、これにより我が国の国際協力分野における重要課題に関する指針を示されたご功績は特筆に値するものである」とされています。
渡辺総長は受賞挨拶の中で、「経済学・とりわけ開発経済学に50年前から取り組み、当時は随分珍しい分野であったこと、アジアの開発途上国を地で這うように経験と知識を積んできた経緯を述べ、そうした知見を伝え聞いた外務省から我が国のODA関連で仕事を与えられ、そこで日本のODAを少しでも開発途上国のお役に立てるようにと考えた私の努力が今回の受賞理由になったと伝えられ望外の喜びです。(要約)」と語りました。
ITU(国際電気通信連合)は、「電気通信の良好な運用により諸国民の間の平和的関係及び国際協力並びに経済的及び社会的発展を円滑にする」ことを目的として設立された世界最古の国際機関で1932年に国際連合の専門機関となり、情報通信分野における技術革新、開発途上国への技術的な支援など時宜に応じた取組を積極的に展開しています。
日本ITU協会は、日本と世界の国々との調和・発展を図るべく同協会の賛助会員とITUやAPT(アジア・太平洋電気通信共同体)の諸活動並びに我が国の政府の活動を有機的に結びつける等電気通信分野を支援してきました。
掲載日:2013年05月20日