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第15回 後藤新平・新渡戸稲造記念 拓殖大学高校生・留学生作文コンクール表彰式・記念パーティが行われました
10月27日、拓殖大学文京キャンパスC館201教室で高校生・留学生作文コンクールの表彰式が開催されました。このコンクールは、本学第三代学長の後藤新平、当時後藤の下で第二代学監を勤めた新渡戸稲造の国際的思想を顕彰し、若者に伝えていきたいという願いから高校生・留学生を対象に毎年作文コンクールを続けてきました。今年は、全国の高校生・留学生から1814点の応募がありました。
その受賞者の中の後藤新平賞(最優秀賞)から入選までの高校生・留学生29名と、同伴の先生、ご父母、主催者側からは審査委員などの関係者、合計80名あまりの出席者で表彰式が行われました。開式の始めに主催者として渡辺利夫 本学総長、続いて阿南惟正本学後援会長が挨拶を述べ、表彰状の授与に移りました。
今年は、東京中華学校3年の周 晰さんの『心の中の国境線』という作品が高校生の部の後藤新平賞(最優秀賞)に輝きました。「日本で生まれた後、中国で小・中学校を過ごし高校に入るため再来日、また大学進学のため塾にも通っている。その塾で書いた小論文について塾の日本人仲間と意見の対立があった。これからも、いろんな国の人たちと出会っていくと思うが、先に自分から心の国境線を引かずにその人との関係を大事にできる人間でありたい。」という内容の作文でした。
留学生の部では中国からの留学生 金 波さん(柏 朝日国際学院)の『「日本の軍隊=日本人」ではない』が新渡戸稲造賞に選ばれました。金さんは作品の中で「日本に来て、中国で聞いていた日本人像と現実の日本人の姿のギャップに驚かされた。中国で聞いていたことが、実際日本に来て体験してみると大きな違いがあったことを身をもって知ったと述べていたます。賞状授与の後、最優秀受賞者の二人はそれぞれ壇上で受賞の喜びの挨拶をしました。
また、記念スピーチとして本学の提携校であるインドネシアのダルマプルサダ大学と、台湾の東呉大学でそれぞれ行われた本学共催の日本語スピーチコンテストに高校生の部、大学生の部で優勝した学生4名が会場にゲストとして招かれ、記念スピーチをしました。
午後は茗渓会館で記念パーティーとなり、全国から集まった受賞者同志がなごやかに懇談しました。
来賓の方からは、作文の文章も立派でしたがスピーチもすばらしく感動しましたと賛辞がありました。また、入選者のひとりは大事な用事より優先してここへ参加したが、大変有意義な式典・パーティでした、と語っていました。
掲載日:2013年10月28日