拓殖大学関連の刊行物
『東アジア共同体は本当に必要なのか-日本の進むべき道を経済の視点から明らかにする-』 吉野文雄 拓殖大学海外事情研究所教授(著)
東アジア共同体をつくろうという機運が盛り上がっている。アジア太平洋戦争で刃を交えた各国が仲良くしようというのは結構なことだ。しかし、それが各国にとってプラスなのか。よく考えてみようというのが本書のテーマである。結論は、「協力することは望ましいが共同体をつくるほどではない」というものだ。共同体というのは、自らを犠牲にできる家族のようなものである。拓大の学生や教職員は、共に学び、共に働いても、家族にはならない。東アジアの国々も家族にまでなる必要はないのである。
出版社/発行
北星堂書店 /2006年 11月10日
掲載日:2006年11月10日