拓殖大学関連の刊行物
『財政』(渡辺利夫(監修)東アジア長期経済統計第6巻) 吉野文雄(海外事情研究所教授)著、茂木創(政経学部准教授)著、釣雅雄(岡山大学経済学部准教授)著
「戦後の東アジア経済の発展を振り返るとき、我々は政府の役割、つまり「財政」を無視することはできない。しかし、東アジアの長期的な発展と財政を分析するに際して、大きな制約となっていたのが、長期財政統計の不備である。財政統計はその性質上、時に過小に評価されたり、また、過大に評価されたりしており、高度な分析に耐えうるものではなかった。
本書は、成長著しい東アジア諸国について、国際機関の統計を基本に、各国政府の財政統計を整合的につなぎ合わせ、空白部分を推計しながら、時系列的かつ比較可能な形で把握した初の試みである。足掛け10年にわたる統計の収集・推計にもとづき、東アジア諸国の経済発展と財政規模、中央政府と地方財政、財政収入・支出構造、財政制度について解説し、分析を行っている。アジア経済、アジア財政研究者必携の一冊である。(尚、本書は本学学長、渡辺利夫(監修)『東アジア長期経済統計』(全15巻)の一つである。)
出版社 / 発行
勁草書房 / 2008年1月28日
著者
吉野 文雄 (よしの ふみお)
1957年福岡県に生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業、名古屋大学大学院国際開発研究科博士後期課程退学。高崎経済大学経済学部専任講師、同助教授、拓殖大学海外事情研究所助教授を経て、拓殖大学海外事情研究所教授。博士(経済学)。
著者
茂木 創 (もてぎ はじめ)
群馬県生まれ。2002年慶應義塾大学大学院経済学研究科後期博士課程修了。拓殖大学アジア情報センター非常勤嘱託研究員、新島学園短期大学、高崎経済大学非常勤講師、拓殖大学政経学部専任講師を経て、2008年より拓殖大学政経学部准教授。2006年には財務省の派遣により中国社会科学院世界経済與政治研究所客員研究員を務める。
掲載日:2008年01月28日