拓殖大学関連の刊行物
『啓蒙のエピステーメーと経済学の生誕』 大倉正雄(政経学部教授)共著/田中秀男 著
本書は、啓蒙と経済学の形成というテーマでおこなわれた共同研究の成果の一部である。経済・社会思想史を研究する8名の執筆者によって書かれ、イギリス17・18・19世紀 において、経済学が啓蒙主義の潮流とどのように交流しながら形成されたのかという点に関心を寄せながら、ペティ、ロック、バークリ、ハチスン、ヒューム、スミス、D・ステュアート、J・S・ミルなどの言説が検討されている。
大倉が執筆した第1章「初期啓蒙とペティの経済科学」では、W・ペティがベイコン主義者として初期啓蒙の潮流の只中で、重商主義の経済科学を形成するに至った経緯が明らかにされている。
出版社 / 発行
京都大学学術出版会 / 2008年11月20日
著者(執筆者)
大倉 正雄(おおくら まさお)
1947年、広島県生まれ。立教大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。1994年4月、拓殖大学政経学部教授。アダム・スミスの会会員。専門は経済思想史。研究課題は、イギリス重商主義期の財政思想史とW・ペティの経済思想。
掲載日:2008年11月20日