拓殖大学関連の刊行物

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『サイクロトロンから原爆へ -核時代の起源を探る-』 日野川静枝 (商学部教授) 著

核時代の起源を探る

サイクロトロンから原爆へ-核時代の起源を探る-『サイクロトロンから原爆へ』という本書のタイトルは、サイクロトロン(加速器)が科学を象徴し、原爆が技術を象徴している。

いかにして原爆などという人類絶滅兵器が生まれたのだろうか、この核時代の起源を探る目的で本書は書かれた。

サイクロトロンによって生成された人工元素プルトニウムは、マイクログラム単位の物質であり、それによってキログラム単位の量を必要とする原爆を作ることはできない。この事実は、科学や技術の現代社会における在り方の検討を求めていよう。

そこで、原子核物理学の実験装置として発明され、1930年代にさまざまな国において開発・建設されたサイクロトロンに注目して、現代科学の特徴を探った。大学・企業・財団、そしてついには政府(軍)とも繋がってくる科学研究の現場が見えてくる。人類の知的遺産としての科学の発展が、平和な社会の建設と不可分のものと理解できよう。

 

出版社 / 発行

拓殖大学研究叢書 / 2009年8月23日

 

著者

090823hinokawa.jpg日野川 静枝 (ひのかわ しずえ)
1948年栃木県生まれ。弘前大学理学部卒。日本科学史学会、日本アメリカ史学会所属。おもな著書に「科学者の現代史(青木書店.1995)」共著に「増補原爆はこうして開発された(青木書店.1997)」などがある。

 

掲載日:2009年08月23日

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