拓殖大学関連の刊行物
『後藤新平の発想力』 渡辺利夫(拓殖大学総長・学長)/奥田進一(政経学部准教授) 編著
後藤新平は拓殖大学第三代学長である。
3.11の東日本大震災以降、関東大震災からの復興を担った後藤の業績が大きく取り上げられているが、後藤の業績はそれだけではない。本書では後藤が手がけた現在に通じる40項目の文物制度を紹介している。私達の日常生活には後藤の業績から生まれた制度やものが驚くほど多く存在しており、後藤の発想力のすごさを知ることができる。
本書を執筆するにあたり、学生とともに丹念に調べ議論を重ねた。また、本書は後藤の研究書や後藤が実務に携わった時代の流れを探るものではなく、あくまでも発想力の一端にふれようということを意図した。
政経学部に所属する3名の現役学生(村尾幸太君、鈴木丈晃君、吉田裕香さん)と、、学部教員、さらに本学総長の共同研究の成果としても注目してほしい一冊である。
目次
- はしがき
- 後藤新平の生涯
- 各種法政策・制度
- 鉄道・鉄道関連組織
- メディア・通信
- 組織・建造物
- 震災復興
- 自治三訣
- 参考文献
- 編著者紹介
出版社 / 発行
成文堂出版 / 2011年12月25日
編著者
渡辺 利夫(わたなべ としお)
拓殖大学総長・学長。1939年山梨県甲府市生まれ。慶応大学院博士課程修了。経済学博士。おもな著書に「成長のアジア 停滞のアジア(東洋経済新報社)」「神経症の時代(TBSブリタニカ・開高健賞正賞)」「種田山頭火の死生(文藝春秋)」「私のなかのアジア(中央公論社)」などがある。2011年正論大賞受賞。
編著者
奥田 進一(おくだ しんいち)
1995年3月早稲田大学大学院法学研究課修士課程修了。2003年拓殖大学専任講師。2005年4月拓殖大学政経学部助教授。民法(担保物権法)、民法(不法行為法)、環境法、農業法を担当。おもな著書に「農業法講義~食料・環境の法政策(成文堂)」「環境法へのアプローチ(成文堂)」「環境と法(三和書籍)」「演習ノート環境法(法学書院)」など。
掲載日:2011年12月25日