拓殖大学関連の刊行物
『戦後政治史論 窯変する保守政治 一九四五―一九五二』 遠藤浩一(大学院地方政治行政研究科教授)著
本年(平成二十四年)は、主権回復六十年にあたるが、主権を喪失していた時期の日本政治の実態はどのようなものだっただろうか?
陶磁器を窯の中で焼成中、素地や釉薬に変化が生じて色や形が変わることを「窯変」という。 本書は、戦後日本の保守政治は窯変したとの問題意識から、それが始まったと見られる被占領期六年八か月の日本政治について徹底的に検証したものである。
「吉田ドクトリンとは何か」「冷戦激化の反映としての戦後政治」「朝鮮戦争と再軍備」「米国のアジア政策の動揺」「現実主義の罠」「二本社会党の迷走」「憲政の常道と義理人情」……。戦後日本の根本問題の淵源を探る。
出版社 / 発行
勁草書房 / 2012 年 5月20日
著者
遠藤浩一(えんどう こういち)
昭和33(1958)年石川県金沢市生まれ。駒澤大学法学部政治学科卒業。民社党月刊誌編集部長、広報部長、拓殖大学日本文化研究所教授などを経て、現在、評論家、拓殖大学大学院教授、同日本文化研究所長。第10回正論新風賞受賞。著書『福田恆存と三島由紀夫 1945-1970』(麗澤大学出版会)、『政権交代のまぼろし』(産経新聞出版)、『消費される権力者』(中央公論新社)など。
掲載日:2012年05月25日