拓殖大学関連の刊行物
『ロンドンを旅する60章』 伊澤東一(商学部教授)共著/川成洋・石原孝哉編著
オリンピック開催地というだけでなく、ロンドンは、数え切れないほどの歴史的・文化的遺跡を保存する都市であり、今なお経済的にも文化的にも生産力旺盛な、新旧共に息づく街である。観光拠点、ビジネスの活動拠点であるばかりか、20カ国以上の民族が互いに違和感なく共存している、文字どおりの国際都市でもある。
そうしたロンドンの表通りを、従来の観光案内書に従って、大急ぎで素通りするのではなく、もう少し立ち入って、専門的知識を視点に、ゆっくりと裏通りまで散策していただこうというのが、本書の基本姿勢である。
私自身は、「世界は一つの舞台」という理念に沿って建てられながら、その後所在すら分からなくなった、シェイクスピアの最初の劇場の、跡地探索を案内している。
出版社 / 発行
明石書店、2012年5月刊、380頁
著者
伊澤東一(いざわ とういち)
明治大学大学院文学研究科修士課程修了(文学修士)。1982年拓殖大学専任講師。1994年拓殖大学教授。著作に「ラフカディオ・ハーン傑作集第6・7巻」(共訳)、「知の系譜:イギリス文学:名作と主人公」(共著) など
掲載日:2012年06月19日