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『日本文明の肖像Ⅰ - 一国一文明の宿命と可能性』 遠藤浩一編著

日本文明の肖像Ⅰ日本文明は、古いものと新しいものがただ共存しているだけではない。伝統あらばこそ最先端を走り続けることができるのだし、最先端の中には伝統が息づいている。

古いものの上に新しいものが重層的に重なり、それが総体としてなお生成し続ける日本文明。 自己とは何かについて常に確認を繰り返した上で、異文化からしなやかに、したたかに吸収・包摂し、自己の領域を拡大し、自ら創造してきた日本文明。 文化や芸術の領域にとどまらず、政治、経済、軍事、科学技術、人々の精神、宗教、暮らしにいたるまで、すべてが重層的で、包摂的で、今なお生育し続けている日本文明。

本書は平成24年度拓殖大学日本文化研究所公開講座をまとめたもの。豪華講師陣が日本文明の多彩な相貌を明らかにし、その可能性に迫る。

本書の構成
  • はじめに(遠藤浩一)
  • 第一章「日本文明 その豊穣と危機」(渡部昇一)
  • 第二章「私と音楽、私の音楽――『恋のフーガ』から『ドラクエ』まで」(すぎやまこういち)
  • 第三章「日本再生の経済・財政学――ナショナリズムと経済」(松田学)
  • 第四章「日本の精神の城壁――私たちを守るもの、私たちが守るもの」(新保祐司)
  • 第五章「わが国柄の特性――皇室祭祀をめぐって」(大原康男)
  • 第六章「日本はこうして勝つ――日本文明の懐深さ」(日下公人)
  • 第七章「一国一文明の宿命とその保守」(中西輝政)
  • 第八章「日本文明の可能性」(井尻千男、呉善花、黄文雄、石平、モロジャコフ・ワシーリ、遠藤浩一)

 

出版社 / 発行

展転社 / 2013年7月30日発行

 

著者

遠藤浩一教授遠藤浩一(えんどう こういち)
昭和33(1958)年石川県金沢市生まれ。駒澤大学法学部政治学科卒業。民社党月刊誌編集部長、広報部長、拓殖大学日本文化研究所教授などを経て、現在、評論家、拓殖大学大学院教授、同日本文化研究所長。第10回正論新風賞受賞。著書『戦後政治史論 窯変する保守政治 一九四五―一九五二』(勁草書房)、『福田恆存と三島由紀夫 1945-1970』(麗澤大学出版会)、『政権交代のまぼろし』(産経新聞出版)、『消費される権力者』(中央公論新社)など。

掲載日:2013年08月02日

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