拓殖大学関連の刊行物
『サウディアラビア 二聖都の守護者』 森伸生(拓殖大学イスラーム研究所長・教授)著
イスラーム教徒の考え方や行動様式は、日本人の場合とはかなり異なっている。そこにイスラーム理解の難しさもあるし、同時にイスラームを知る意義もあるといえよう。現代の私たちは、グローバル化したイスラームの宗教や文化に向き合い、これをさらに深く理解する必要に迫られている。「イスラームを知る」シリーズは、全国的な共同研究「NIHU(人間文化研究機構)プログラムイスラーム地域研究」の成果であり、異文化理解へ向けて信頼ある案内役を果たしてくれるものと信じている。
内容
オスマン朝崩壊以降現在まで、イスラームの二大聖地メッカとメディナの守護者の任を継承してきたサウディアラビア。近代化しつつも聖地を守り、イスラーム的伝統を保持するためにとった王国の政策を検証する。
- 第1章 イスラーム国家の始まり
- 第2章 アブドルアジーズによる国家統一
- 第3章 近代化とイスラーム的伝統の維持
- 第4章 湾岸戦争の衝撃と請願書運動
- 第5章 テロ対策と国内改革
- 第6章 英断をくだす「二聖都の守護者」
- コラム
- アブドルアジーズの家族
- ビン・バーズ師の政治的姿勢
- 生活で学んだイスラーム意識
出版社 / 発行日
山川出版社 / 2014年3月25日
著者
森伸生(もり のぶお)
1951年生まれ。拓殖大学政経学部卒業、ウンム・ル・クラー大学イスラーム神学部イスラーム文化学科卒業。専攻、イスラーム神学、法学、サウディアラビアを中心とした中東地域研究。拓殖大学イスラーム研究所長・教授。
掲載日:2014年05月07日