拓殖大学関連の刊行物
『条約で読む日本の近現代史』 藤岡信勝(拓殖大学客員教授)編著
幕末の開国以来、先人達は大国のエゴと強圧の渦に翻弄されつつ、懸命に立ち回ってきた。失敗と成功の「日本160年史」を、日本が外国と締結した23の条約、同盟を取り上げ、それぞれ締結に至った時代背景、交渉経過、条文の内容、その後の歴史に与えた影響、エピソードを活写する。
不平等条約を結ばされた幕府の外交官は、無知・無能だったのか。日朝修好条規とは本当に砲艦外交の結果だったのか。なぜ日英同盟は破棄されたのか。対華二十一カ条要求とは、それほど理不尽なものだったのか。なぜアメリカを硬化させてまで日独伊三国同盟を結んだのか。日韓基本条約締結に向けた先人の知られざる労苦とは。・・・・隠された歴史の真相が、次々と明るみに。
内 容
日米和親条約/日米修好通商条約/日清修好条規/千島樺太交換条約/日朝修好条規/日英通商航海条約(「不平等条約」改正)/日清講和条約/日英同盟/ポーツマス条約/日中新条約(「二十一カ条要求」に基づく)/ヴェルサイユ条約/ワシントン条約/中国に関する九カ国条約/ロンドン海軍軍縮条約/日独伊三国同盟/日ソ中立条約/ポツダム宣言/日米安全保障条約(旧安保)/サンフランシスコ講和条約/日ソ共同宣言/日米安全保障条約(新安保)/日韓基本条約/日中共同声明
出版社/発行
祥伝社/2014年8月1日
著者
藤岡信勝(ふじおか のぶかつ)
昭和18(1943)年、北海道生まれ。北海道大学教育学部卒、同大大学院教育学研究科博士課程単位取得。北海道教育大学助教授、東京大学教育学部教授などを経て、現在、拓殖大学客員教授。戦後の歴史教育を根底から見直す「自由主義史観研究会」を組織し、ベストセラー『教科書が教えない歴史』~4(扶桑社)をまとめる。第21回正論大賞受賞。
著書に『近現代史教育の改革』(明治図書)、『汚辱の近現代史』、『呪縛の近現代史』(以上、徳間書店)、『「自虐史観」の病理』(文藝春秋)、『教科書採択の真相』(PHP新書)など、共著に『国民の油断』(PHP研究所)、『「ザ・レイプ・オブ・南京」の研究』、『国境の島を発見した日本人の物語』(以上、祥伝社)など。
掲載日:2014年07月28日