拓殖大学関連の刊行物
『独裁者プーチン』 名越 健郎(海外事情研究所教授)著
ロシアのプーチン大統領ほど、特異なキャラクターを持った指導者は世界にはいないだろう。貧しい労働者階級からKGB中佐を経て、巡り合わせで最高指導者に就任。12年の統治を経て、さらに12年の長期独裁体制を目指している。
本書では、政策論ではなく人物論に焦点をあて、エピソードや肉声を紹介しながら、あまり知られていない「黒い皇帝」の素顔に迫った。プーチン政治が既にピークを過ぎ、今後は下り坂となること、「政権延命」が至上命題で、対米関係修復や北方領土問題での譲歩が難しいことにも触れた。
出版社 / 発行
文春新書 / 2012 年 5月20日
著者
名越健郎(なごし・けんろう)
1953年生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社入社。バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局長、モスクワ支局長、外信部長、仙台支社長を経て、2012年から拓殖大学海外事情研究所教授。主な著書に、『ジョークで読む国際政治』『クレムリン秘密文書は語る』。
掲載日:2012年06月05日