拓殖大学関連の刊行物
『日中国交正常化と台湾:焦燥と苦悶の政治決断』 丹羽文生(海外事情研究所准教授)著
香港活動家尖閣諸島上陸事件と、続く日本政府の尖閣諸島国有化に端を発した中国全土での反日暴動により、日中関係は今、完全に冷え切っている。先般、日中国交正常化から40年目を迎えた。しかし、日本人の国民感情は、40年前のような牧歌的なものとは程遠く、複雑に入り組み、とても一言では言い表せない。
本書は、今日の日中関係の原点とも言える日中国交正常化に至る政治過程、それと同時に進んだ台湾との断交までの流れを詳細に検証したものである。歴史の陰に埋もれた知られざるエピソードを交えながら、その人間ドラマをリアルに描いている。
出版社 / 発行
北樹出版 / 2012年9月29日
著者
丹羽 文生(にわ・ふみお)
1979年石川県生まれ。東海大学大学院政治学研究科博士課程後期単位取得満期退学。作新学院大学総合政策研究所研究員を経て、拓殖大学海外事情研究所助教。2012年から准教授。著書に『日本の連立政権』(共著、振学出版)、『参議院改革の政治学』(共著、富士社会教育センター)等多数。
掲載日:2012年10月03日